物流の効率化に向けた取組を紹介 物流効率化セミナー
都が展開する物流の効率化に向けたプロジェクト「東京物流ビズ」の取り組みの一つとして、荷主【注】や物流事業者などを対象とした「物流効率化セミナー」が、1月28日、新宿NSビルで開催されました。【注】荷物を出荷または受け取る企業などのこと
セミナーでは、実際に事業者が取り組んでいる物流効率化の事例や、物流施策に関する行政の動きなどが紹介されました。国土交通省は国の物流施策を、産業労働局は物流事業者に対するDX推進や人材確保などの支援策を、都市整備局は置き配バッグの配布に対する支援、物流事業者用の荷さばきスペースの無償提供などを紹介しました。また物流事業者の取り組みとして
・同じ製品を扱う競合他社と共同輸送することでコストを抑制
・ITシステムの導入により運行管理者の労働時間を削減
・物流拠点の集約によりドライバーの労働時間削減
なども挙げました。
さらに事業者から、オートロックが設置された集合住宅でも、各ドア前への置き配を可能にするサービスが紹介されました。専用機器をオートロックのエントランス部分に設置し、専用アプリで認証された配達員のみがロックを解除できる仕組みです。これにより宅配ボックスが設置されていない物件や、宅配ボックスが使用中でも置き配により配達を完了することができます。
物流効率化を進めていくには行政や事業者だけでなく、都民の協力も欠かせません。
都市整備局の岡本物流調査担当課長は「利用者の方には、配達日時の指定や自分にあった受け取り方の選択など、再配達削減に向けた協力をお願いしたい」と話しました。
都の取組を発表する岡本課長
- 報道発表資料 東京物流ビズ物流効率化セミナーを開催
- 東京物流ビズ