貨物輸送評価制度 申請受付開始
令和4年度貨物輸送評価制度の申請受付開始
CO2削減に努力する運送事業者を実走行燃費により東京都が評価
都は、自動車からのCO2を削減する取組として、緑・黒ナンバーの貨物運送事業者のエコドライブなど日常的な努力を実走行燃費で評価する「貨物輸送評価制度」を実施しています。
このたび、令和4年度における申請受付を開始いたしますので、お知らせいたします。
多くの事業者が本制度の評価取得を目指すことがCO2の削減につながりますので、環境配慮に前向きに取り組む事業者のみなさまのチャレンジをお待ちしています。
また、制度開始から10年経過したことを踏まえ、本年度より評価方法を一部改定するなど制度を改正いたします。詳細は、制度改正のポイントをご参照ください。
評価対象事業者
都内を発着する貨物自動車運送事業者(事業所の所在地は都内外を問いません。)
申請
(1)受付期間
郵送又はEメール申請:令和4年4月18日(月曜日)から5月18日(水曜日)(必着)まで
※窓口(持参)申請:4月20日(水曜日)から5月20日(金曜日)まで
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、郵送又はEメールでの申請にご協力をお願いします。
(2)申請内容
- 事業者の全車両の燃費記録(令和3年4月から令和4年3月までの1年間分)
- ドライバーに対するエコドライブの教育訓練・指導等の体制
- 燃費データの集計・分析など燃費に係る日常的な管理体制
(3)申請手続き
- 申請窓口は、委託先の「一般社団法人東京都トラック協会」です。申請手数料は無料です。
※手続きの詳細は、同協会もしくは環境局のホームページをご覧ください。
評価
審査の結果、評価を取得した事業者には7月頃、三つ星、二つ星、一つ星の3段階評価にて、評価証明書を交付します。
評価取得のメリット
- ロゴマークをトラック等に貼付することにより、CO2削減の努力と実績をアピールすることができます。
- 環境に配慮した事業者の情報を紹介するホームページで、評価取得を荷主にアピールすることができます。(グリーン購入ネットワークの「エコ商品ネット」)
- 都は、荷主の業界団体を個別訪問し、評価を取得した事業者の活用を働きかけています。
制度改定のポイント
本制度は、貨物輸送評価制度で蓄積した燃費データから車種・重量・燃料種・ハイブリッドの有無別に設定した車両区分の平均燃費値(ベンチマーク)をもとに、個々の自動車の実走行燃費で算出した偏差値により、事業者を評価しています(制度の概要参照)。
1 ベンチマーク(平均燃費値)を更新します。
前回のベンチマーク更新から5年が経過したため、より最新の燃費データ約86万件を基に、すべてのベンチマークを更新いたします。
2 評価対象とする車両区分を追加します。
事業者のトラックの使用実態を踏まえ、ハイブリッド自動車を追加し、評価対象とする60の車両区分を70区分といたします。
3 事業者の評価区分を変更します。
評価区分を分かりやすく簡素化し、これまでの五段階評価を三段階評価に変更します。
評価区分の細分化について
改定後 | 偏差値 | 現行 | 偏差値 | |
---|---|---|---|---|
三つ星 | 58.5以上 | → | 三つ星 | 55.5以上 |
準三つ星 | 55.5以上58.5未満 | |||
二つ星 | 52.6以上55.5未満 | → | 二つ星 | 50.0以上55.5未満 |
準二つ星 | 50.0以上52.6未満 | |||
一つ星 | 50.0未満 | → | 一つ星 | 50.0未満 |
4 事業者の継続的な取り組みの認定を充実させます。
5年連続評価取得に加え、10年連続して評価を取得した事業者を認定いたします。
5年連続評価取得 |
5年連続評価取得 |
10年連続評価取得 |
10年連続評価取得 |
東京都貨物輸送評価制度説明会(オンライン&会場)
1 オンライン配信期間
令和4年4月15日(金曜日)から5月20日(金曜日)まで
2 会場開催
1)日時
- 令和4年4月15日(金曜日) 午後1時30分~午後3時00分
- 令和4年4月19日(火曜日) 午後3時00分~午後4時30分
- 令和4年4月26日(火曜日) 午後3時30分~午後5時00分
2)場所
東京都トラック総合会館(東京都新宿区四谷三丁目1番8号)
申込など詳細につきましては、東京都トラック協会ホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参加人数に制限を設けさせていただきます。
参考 制度の概要
(1)評価対象事業者
営業地を問わず、都内を発着する貨物を運送する貨物自動車運送事業者(緑・黒ナンバー事業者)が対象です。営業所単位でなく「会社全体」に対する評価を行います。
(2)審査事項
1)ドライバーへの教育訓練、指導体制構築の状況
エコドライブ実践のため継続的な教育訓練、指導等を行う体制を構築していること。
2)燃費管理の状況
車両ごとにドライバーが燃料補給時に走行距離と給油量を記録するとともに、運行管理者等により実走行燃費を管理していること。(事業者の全車両の前年度1年分の燃費記録が必要です。)
3)燃費データベース構築の状況
取組内容の適時改善のため、燃費記録をデータベースで集計・分析していること。
(3)評価方法・結果
東京都が蓄積した月単位の燃費データ約86万件から車種・重量等により設定した70の車両区分の平均燃費値(ベンチマーク)をもとに、事業者の個々の自動車の実走行燃費の偏差値を算出し、各事業者の全車両の平均偏差値で評価を行います。
※評価事業者は、日常的な燃費管理の状況などから評価しており、一つ星であってもCO2削減の取組は優れたレベルにあるといえます。
(4)評価取得事業者数の推移
事業者数 | |
---|---|
平成24年度 | 115 |
平成25年度 | 149 |
平成26年度 | 192 |
平成27年度 | 229 |
平成28年度 | 264 |
平成29年度 | 281 |
平成30年度 | 301 |
令和元年度 | 344 |
令和2年度 | 346 |
令和3年度 | 366 |
※「TIME TO ACT」は、脱炭素化に向けた実効性ある行動の加速を目指す、気候危機行動ムーブメントです。