挑戦する勇気が未来を変える。若手支援員の“やってみる”転職ストーリー【ふくむすび】

東京都福祉人材情報バンクシステム「ふくむすび」
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写真:長谷川さん

長谷川 義さん

全国スモンの会曙光園(生活支援員)

「まずはやってみる」―福祉の世界に未経験で飛び込んだ長谷川さんの信条です。若いうちだからこそ挑戦できることがあると考え、やってみる前から「無理だ」と決めつけず、目の前の仕事に素直に向き合ってきました。その姿勢が周囲に信頼され、自身の学びと成長、自信につながった今、「福祉はずっと続けられる仕事。挑戦して本当に良かった」と心から感じられる日々を送っています。

(取材:2025年11月)取材撮影のため、マスクを外しています。

空調の仕事から福祉へ。21歳の思い切ったキャリアチェンジ

先輩からの「色々な世界を見て」との助言が背中を押しました

長谷川さんが福祉の世界に飛び込む前は、空調関連の仕事に約1年間従事していました。しかし会社の閉鎖が決まり、転職を考えざるを得ない状況に。その時、長谷川さんの背中を押したのは職場の先輩からの「色々な世界を見てみなよ」という言葉でした。
家族に迷惑をかけたくない、という気持ちからすぐに働きたかった長谷川さんが思い浮かべたのが、福祉の仕事をしているお母様の姿でした。とは言え、その思いは複雑だったと言います。
「実は、小さいころは母が介護の仕事をしているのがあまり好きではなくて。忙しそうだし、大変な仕事なんだろうなって…。だから自分がやるなんて全然考えていませんでした」
それでも身近にあった福祉の世界が、次第に選択肢として浮かび上がってきました。
「母の姿を見て育ってきたので興味はありました。転職を考えるうちに、“自分も挑戦してみてもいいかもしれない”と思えるようになりました」

不安もあった。でも“できる一歩”を踏み出した転職活動

転職活動はハローワークで求人を探すところからスタートしました。特別な資格取得や事前の勉強はしていなかったものの、「自分に本当にできるのか」「大変な業務に対応できるだろうか」という不安は大きかったといいます。
「福祉の仕事って、やる前から“自分には無理だ”って決めつけてしまう人も多いと思います。でも正直、やってもいないのに無理って言うのは違うんじゃないかって感じて。まずはやってみて、自分に合うかどうか確かめるのが大切かと思います」
そんな思いもあり、長谷川さんは自分の目で確かめる覚悟を持って求人を見ていきました。
その中で今の職場を選んだ決め手は、家から近い、休みがしっかり取れる、賞与があるという“自分の生活を整えながら働ける環境”だったと言います。
「無理なく働ける条件が揃っていたので、“ここなら頑張れそうだ”と思いました」

日常をともにしながら、一歩ずつ“できる”を実感

現在は、高次脳機能障害など、日常生活に支援が必要な方の生活サポートや自立に向けた支援を行っています。勤務は常勤のシフト制で、夜勤もあります。
「働く前はもっと厳しい職場を想像していましたが、周囲が本当にいい人ばかりで安心して働けています」と長谷川さん。初日の入浴介助の際は、うまくできるか緊張したものの、「思っていたより上手くできて、自信になりました」と話します。また、夜勤ではスタッフが昼間と比べて少ない上に、ご利用者様の急な体調の変化への対応や、何度も身の回りのケアが必要になるなど大変なことが重なった日もありましたが、最後まで乗り切れたことで「自分はやっていける」と実感したそうです。
勤務の終わりにご利用者様から「お疲れさま」と声をかけてもらえる瞬間には、毎回、大きなやりがいを感じています。

入力もサポートの一環。記録を丁寧に残す姿
大切なことはすぐにメモすることを心がけています
ご利用者様の安全を守る、毎食の投薬チェック

転職して開けた新しい世界。成長を実感

支えることが当たり前のように、自然にできるように

福祉の現場で働くようになってから、介護全般の仕事により興味を持つようになったという長谷川さん。経験を重ねるうちに仕事の流れを先読みして行動できるようになり、自身の成長も実感しているそうです。
「最近は、ご利用者様が“いま何を求めているのか”が少しずつ分かるようになってきて、その一歩先を考えて動けるようになりました」と話します。「転職して良かったと感じているのは、福祉の仕事はずっと必要とされる仕事だということ。安心感がありますね」

上司の評価は「みんなが目をかけたくなる存在」

「自然と周囲が味方になるタイプ」と上司の北島さん

上司や周りの職員が口を揃えて言うのは、「とにかく素直で吸収が早い」ということ。未経験ならではのフィルターのなさで新しいことをスポンジのように取り込み、成長していく姿が印象的だといいます。
「思わず目をかけてやりたい、面倒をみてやりたいと思わせる人柄ですね」と上司。現場でも人に愛され、応援したくなる存在となっています。

迷っているあなたへ。21歳の支援員が伝えたいリアルなメッセージ

「仕事というのは、人間関係・給与・待遇の3つのうち、2つが満たされていれば続けていけるものだと思います。もし『自分には合わないな』と感じたら、早めに決断することも大切です。」
さらに、福祉業界を目指す若い人へのメッセージも添えてくれました。
「福祉の仕事は決して楽ではなく、給与・待遇面が課題となる職場もあるかもしれません。でも、若い人材は本当に求められています。若い力で頑張れば、職場全体の雰囲気も変わるし、待遇も少しずつ良くなっていく。自信を持てる仕事ですよ。」

チームに情報共有
「まずはとにかくチャレンジしてみてほしい」と長谷川さん
学生時代の友が、今は一緒に働く仲間に
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